どういうとは?/ セントラルファイナンス
[ 139] ITmedia +D Games:E3がなくなっちゃったってどういうこと?
[引用サイト] http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0609/20/news005.html
こんちわ〜、はじめまして! くねくねハニィと申します。ちょっとだけ知ってるけどよく知らない海外ゲーム市場について私なりの解釈で解説しちゃうくねくねハニィの「最近どうよ?」。で、第1回目のお題目は「E3がなくなっちゃった?」です。あ、基本的に軽い感じでお伝えしますんでそこんとこよろしこ。 人によってはなくなったとさえ言う人もいるんだけど、これってどういうことかと言うと……。あれだけ大きなショーフロアとか重低音ガンガンのブースとか、ちょード派手なコスチュームのおねぇさんやムキムキおにいさんとかが存在しない、商談会とかカンファレンスのような質素な形式になってしまうからなんですな〜。 でもさー、日本のゲーム業界大移動はもう見られないのだなぁ。LA行きの飛行機に乗ると全部知り合いみたいな。東京ゲームショウにも出展しない任天堂が大きなブースを構えてるってのも魅力だったよね〜。やっぱりE3は世界で開発されているソフト群がいっぺんに見られる! って意味ではかけがえのないイベントだったので、ハニィとしては、おっさん達ではなく、これからの若いクリエイター君たちに世界のゲーム開発レベルをぜひ見てもらいたいと思っていたのだけど、ホント残念。 ハニィに言わせればこれはあくまでも表層的な理由だけど、2006年第一四半期の財務状況がよくなかったEAがもうE3には出展しないと言ったとか、あるプラットフォーマー(この場合はソニーかマイクロソフト、もしくは両方だな)が出展しないと言ったとか。「そんなことで?」と思うかもしれないけど、EAはE3でいつも真ん中の大きなブースを構えていたのね。しかも世界のゲームソフトシェアの20%はEAなんだぞ! とも言われているほど世界のゲーム業界ではジャイアントな存在なんですわ。そんなジャイアントがいないゲームショーなんてありえないわけ。 でもさ、今年はハードの切替を前にユーザーが買い控えして市場はよくない、って定説を考えれば、この四半期という短い間の利益が悪いからだけでそんなことにならないはずでしょ? だから表層的って思ったのだよ。 数年前までは数億円といわれていた出展費用も大きなパブリッシャーともなるとケタが1つ違う。そもそも12年前にE3を開催しようって決めたのは、「ゲームソフト制作販売会社として小売店のオーダーをきちんと確保するため」だったから、エンタメっぽい派手めの商談会って感じだったの。ところが年を重ねるたびに肥大化して、お高いショーになってしまって、ビジネスショーの域を超えちゃった感じ。大きな会社は大きなブースを構えて注目を浴びるけど、小さな会社にとっては敷居が高くてなかなか出展できないってのもビジネスショーとしてはどうよ? って感じになってたのも事実。 メディア向けと考えたとしても、あまりにも売りの段階まで時間が遠く(開発中のソフトだからね〜)話題を引っ張れないから、結局E3自体のコストパフォーマンスは近年???な感じだったんだね〜。 出展するパブリッシャーからすると、E3期間を含めほぼ2週間はショー準備のため通常業務がまったくできず、思ったより売りに結びつかないという効果測定結果にげんなり。E3は世界各国からたくさんの人が集まるから、各社が夜に主催するパーティとかも相当重荷みたい。 本来お相手すべき小売店とよりも、メディアやライセンシーなどと接することが多くなって、本末転倒だ! というのが一番聞かれる声だね。だいたい、海外の大手のパブリッシャーだと、それぞれ自社ソフトを売り込むためのプライベートショー(たとえばEAのHot Summer Nightとか)を持ってるから、競合他社のブースを見に来ている人のためでもあるE3に、なぜここまでしなければならないのか? との不満も出ていたみたい。 ひと昔前は、日本の東京ゲームショウ、アメリカのE3、欧州のECTSが世界の三大ゲームショーと言われてたんだけど、東京ゲームショウの縮小(年2回から1回に)やECTSの事実上消滅に伴って、全世界がE3だけに注力しすぎたってのも肥大化の原因かもね。 E3は世界中の開発中&発売予定ソフトの発表会なもんだから、それに向けて各社がこぞって出展するわけで、開発者はそれに向けてプレイアブルやデモ制作を無理に強いられるというところも問題視されていたの。ただでさえ納期に追われるゲームソフト開発の途中で、精緻華麗なものをそのためだけに(よくE3バージョンと聞きますな)制作しなければいけないわけだから、本来の目的を失ってるショーのために、開発者に意味のないプレッシャーがかかるのはいかがなものかと、という声も聞かれたんだよね。 E3だけがゲームを発表する場を担っているわけではないのね。ポストE3となる(っつーかすでにかなり大きいけど)展示会を紹介するです。 GDCが年々存在意義をあげているのね。ユーザーをまったく排除した講義形式のイベントと小さな展示スペースで成り立ってるのね(E3ってホントビジネスショーとは思えなかったなぁ……)。イベント参加費も高いから、そんなに簡単に入れない(一番安いのが展示会Onlyで1人199ドル!)から、意味を持った人たちしか集まらないわけよ。アメリカでもヨーロッパでも行われていて、ゆったりとした日程の中で、商談の時間も取れるし、小さな会議室から始まったイベントが17年かけてゆっくり意味をなしてきたわけですわ。継続は力なりとはまさにこのことだね〜。 アメリカでは、今後はCES(家電ショーですな)が騒がしくなるでしょうな。2004年にITショーCOMDEXがなくなってしまってから、IT業界もごっそりCESに移行してるのね。近年ゲームプラットフォーマーたちも出展していたので、違和感はないのだけど、あくまでもソニーの大きなブースの中にPSPとかPS3が並んでるって感じだったので、E3のような派手なゲームショーと言う感じではないのね。ま、そういう意味ではビジネスライクな展示会になるとも言えて、本来E3が歩むべき道に軌道修正されるってことになるのかなぁ。 余談だけど、毎年正月にラスベガスで行われるんだけど、日本人にすればメーワクな話で、おコタでみかんを食べる間もなくラスベガスへ飛ぶわけですわ、LA経由かなんかで。さらに空港から街の真ん中まではタクシーしか手段がないので、空港を出たとたんに2時間タクシー乗るのに並んでやっとホテルまで。夕方になっちゃったのでご飯食べに出たら小さな町なのでCESで集まった輩が徘徊してて、レストランも軒並み1時間待ちとかさ。LAだったら車でひょいと出かければレストランは星の数ほどあるのにね。って、ただの愚痴だったわ。 ドイツのライプチヒで8月で行われるGame Conventionは、業界向けというよりは「ユーザー向け」を明確化したショーなのね。2002年で終了してしまったECTS(於ロンドン)に替わって欧州で最大のゲームショーと言われているの。こちらはユーザーとメディアをターゲットしてるってはっきりしてるし、ライプチヒは欧州からのアクセスはまだしもアメリカやアジアからの直行はないっていう不便なところ。旧東ドイツという英語が通じにくい土地柄(ハニィはレストランでサラダを注文するのに15分かかったのだ、涙)もあって、E3ほど世界中からの人は集まらず、巨大化してない。 E3がなくなったのはネガティブにとらえている人が多いかもしれないけど、そうじゃないと思う。ゲーム業界は今まで右肩上がりだったじゃない(最近の日本市場はともかく)? で、急激に伸びてたっていうことと、“エンターテインメント”というキーワードに翻弄されちゃって、派手なパフォーマンスで盛り上げることが求められてる、と思い込んでたんだと思うの。 世界のゲーム業界が成長期からようやく成熟期に入って、コストの概念が強く要求されるようになったから、「ゲームはエンターテインメントである」から「ゲームはエンターテインメントであり、ビジネスである」に移行したんだと思うんだ。 だから目的にあわせて効率的な見せ方、商談会をして行こうという流れは決して悪いことではないでしょ。むしろ、費用対効果の高い、ビジネス性の高い確立された業界として内外から認知されるようになる、という意味では非常によいことなのかもしれないよ。 確かにE3は逝ってしまったけど、我々日本には東京ゲームショウがあるじゃない! 東京ゲームショウだって世界のゲーム業界情報の発信の場として十分なもの。がんばれ、日本のゲーム! ってことで、ハニィは日本発のゲームが海外市場でがんばってもらうためにこれからも海外市場の情報発信をしていきます! よろしこ! 1990年に都内K大学を卒業後、大手ゲーム会社にて海外ソフト担当となり、2001年に退職。それ以降は自称フリーのゲームアナリストとして暗躍。暗躍しすぎたので名前を変えて表舞台に。くねくねと唐突に現れて「親父ギャグ」をかまして周りの人々のレベルを下げまくる困ったやつ。 「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」レビュー:よく見て考えろ! 洋ゲーならではのパズルアクション 人気のファンタジー映画を元にしているだけに映画を見てからプレイするのが普通。だが、あえて言おう。いい意味でユーザーを突き放す、洋ゲーらしいテイストが好きなら映画を見ずとも楽しめる。次々と現れる数々の仕掛けを頭と指先を駆使して突破しよう。 「エンブレム オブ ガンダム」プレイリポート&インタビュー:宇宙世紀を振り返り、直感的なマップで作られる新「ガンダムシミュレーション」 本作は、全く新しいアプローチでガンダムを題材にしたシミュレーションゲームだ。歴史家の視点、プロヴィンスマップ、バトンでつなぐ物語……さまざまな試みが盛り込まれたタイトルをプレイし、かつ、開発者である芝村裕吏氏に話を聞いてきたりもした。プレイのご報告とインタビューが織り成すハーモニーをどうぞ。 連載第59回は、「ギャラクシーウォーズ」(ユニバーサル)。スペースインベーダーやギャラクシアンに比べると、やや知名度の低いゲームですが、あの必殺技“炎のコマ”を生んだゲームとして名を残しています。ゲーム自体も当時としては個性的でした。 ガンホー・オンライン・エンターテイメントが5月にオープンした「がる★パラ!」。この中の企画「腐女子カフェ」では、BL系の書籍で有名なリブレ出版と共同で運営を開始し、「腐女子の腐女子による腐女子のためのサイト」が着々と出来上がりつつあるようだ。そこで、ガンホーとリブレ出版の担当者に「がる★パラ!」と「腐女子カフェ」について聞いてみた。 オンラインゲーム「エミル・クロニクル・オンライン」の、大型アップデート「SAGA8 戦歌の大地」が、5月1日にいよいよ実装される。それに先駆けて、新しい世界とシステムを先行体験してきました。 この連載ではたいがい昔のことばかり書いてますが、今回は一気に戦国時代まで飛んでみます。連載第60回は「太閤立志伝」(コーエー)。個人的に思い入れのあったゲームなんで、ゆかりの場所もあちこち回ってみました。 2008年5月27日。「ラグナロクオンライン」の大型アップデート、モスコビアが幕を開けた。今回は、そのモスコビアで新たに追加される要素を、ひと足はやくチェックさせてもらった。果たしてどんな冒険が待ち受けているのだろうか。 「ヘラクレスの栄光」と聞いて、さまざまな思い出が頭によぎる人もいるだろう。ファミコン時代からスーパーファミコン時代まで、本格RPGとして名を馳せたあの「ヘラクレスの栄光」が、長い時を経て帰ってきた! 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