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課題とは?/ セントラルファイナンス

[ 318] 拡大するフリー百科事典『ウィキペディア』の課題 | WIRED VISION
[引用サイト]  http://wiredvision.jp/archives/200501/2005011305.html

ウィキメディア財団が展開するフリー百科事典『ウィキペディア』は、2001年に誕生して以来、蓄積された項目数が110万以上という規模に達した。英語版だけをとっても項目数は44万4000近くにのぼっているが、これらはすべて、ウィキペディア・コミュニティーに参加するメンバーによって無償で執筆されている。
プロジェクトがこれだけの規模に成長すると、『ブリタニカ百科事典』などの代替となる情報源と呼ばれることもある。だがそれと引き換えに、ウィキペディアはどれだけ信頼できるのか、学術関係者の信頼に足る内容なのか、今後どのように変化していくのか、といった問題がこれまでになく重要になっている。さらには、月に約7%という割合で拡大を続けるにつれ、果たして公開性や共同作業といった基本方針に忠実でいられるのかという疑問の声も多く上がっている。
「規模についての謎の1つは、これほど順調に拡大してきた例は他に見られないという点だ」と、文化、メディア、テクノロジーについて執筆しているクレイ・シャーキー氏は言う。「何かを100倍の規模にできて仮にそれが機能すれば、うまくやってのけたと思うだろう。ただし次にそれを10倍にしたときに機能しなくなる可能性もある。ウィキペディアの規模で公開性と共同作業が両立するのかどうかはわからない」
このところウィキペディアが直面する問題は、主として、記事の作成とその信頼性を検証するシステム、そして専門的なトピックを十分に網羅し、単体の情報ソースとしてバランスが取れたものと見なされるかどうかという点にある。
ウィキペディアは、コミュニティーのメンバーなら誰でも執筆でき(日本語版記事)、書かれた内容を他のメンバーが編集することもできる。誰もがどの項目でも編集できるということは、記事の内容が決して完結しないことを意味する。それは同時に、記事の正確さについて承認を行なう、最終的な権限を持つ人間がいないことも意味している。正確さは、コミュニティーの自己管理的な性質によって保たれるとされているのだ。
しかし、正式な検証が行なわれないことが、今日ウィキペディアが直面する問題の多くの根源となっている。カリフォルニア大学バークレー校の大学院生で講師も務めるダナー・ボイド氏のように、学術分野にいる人間にとっては、そのことがまさしく問題となっている――ウィキペディアに収録される1つ1つの項目がすべて、正確さにおいて最低限の基準を満たしていると断言できないのだ。
「通常、各記事の執筆にかかわっているのはわずか1人か2人。さらにそれがどこの誰なのかわからない」とボイド氏。
ウィキペディアは「格段に貴重なツール」だと思う、とボイド氏は話す。ただし問題は、特にテクノロジー関連などの一部の記事が、コミュニティーの多くのメンバーによって目を通され、編集されているのに対し、無数にある他のトピックは、ほとんどあるいはまったく精査されていない点にあるという。
「何が言いたいかわかるだろうか? たとえば多くの古代史の専門家たち――そういう人たちはウィキペディアどころか、オンラインに接続もしていない。なのに多くの学生は古代史の情報を集めるのにウィキペディアにやって来る」
技術系コミュニティーサイト『コロージョン』(Kuro5hin)への最近の投稿で、かつてウィキペディアの開発に携わっていたローレンス・サンガー氏が、プロジェクトの問題を延々と指摘している。
「概してどんな分野の学術関係者や専門家に対しても、一部のウィキペディアン(ウィキペディアの執筆者・編集者)は特に敬意を払っていない」ようなところが見受けられると、サンガー氏はワイアード・ニュースに語った。「ある専門家が、一部の変わり者や思慮のない人によって、自分の記事を弁護しなければならない状況に追いやられても、だいたいコミュニティーの残りのメンバーは傍観しているだけだ」
「専門家に対しては何がしかの敬意を払うことが必要だ。ウィキペディアの管理者たちは、どうすればこうした問題を解決できるかを考えるべきだ」とサンガー氏。
「ウィキペディアは、とてもとても大きく、とても活発な寄稿者たちのコミュニティーだ」と、ウェールズ会長は言う。「いよいよ高品質になっている。学術関係者、図書館員、研究者らがニュースで引用し、信頼を寄せるケースも増えている」
ウィキペディアが完璧でないことは、ウェールズ会長も認めている。コミュニティーは、ばかげた記事を書いたり、他人の記事を台無しにするメンバーに悩まされている、とウェールズ会長は指摘する。ただし会長は、他のプロジェクト管理者と共に、解決方法を探るつもりだという。
「創造的で合理的なプロセスをたどって正しい方向に導くことが極めて重要だ。つまり、そのプロセスやコミュニティーの管理状況を常に見守る必要がある」とウェールズ会長。
一方で会長はまた、ウィキペディアをはじめその類の百科事典はトップレベルの情報ソースであるべきだと思っている人々がいたら、それは筋違いだと考える。
「一般的な読者に適ったレベルにはなっている」とウェールズ会長は言う。「高度に専門的なトピックでは、例えば、スティーブン・ホーキング博士が何か物理学について調べるのに、ウィキペディアの物理学の記事を読むことはまずあり得ないだろう。それでも、物理が専門でない人は、すぐに知識を深めることのできる情報に導いてもらえるはずだ」
いずれにせよ、ウェールズ会長をはじめチームのメンバーは、プロジェクトをいわば「ウィキペディア1.0」に移行させる方法を考えていくという。
そのためには、いつかの時点で既存のウィキペディア全体をいったん凍結し、完成したと見なすことが必要になる。
ただし終わりがないというプロジェクトの性質を考えると、当然ながら、その時点でバージョン1.0をベースとした新しいウィキペディアが始まり、皆が新しい項目を追加し、編集して先へと進むだろう。だが少なくともある時点で、人々はバージョン1.0を見て、完成したのだと実感するだろう、とウェールズ会長は話した。
会長は、それがいつになるのか定かではないと述べたうえで、2005年中ではなさそうだとほのめかした。
そして問題は、ウィキペディアに何を期待すべきかという点だ。成長を続け、ますます増え続ける寄稿者によって200万の項目を蓄え、各分野の専門家による寄稿も多くなってくると、世界中のブリタニカに匹敵すると見られるようにもなるだろう。しかし、まずはそうした専門家たちが加わってくれるように仕向けなければならない。つまり、専門家たちがウィキペディアを心地よく感じる方法を探す必要がある。
「非常に長期にわたって確実に継続させるためには、人々の参加に報いるような管理体系が必要だ」と、シャーキー氏は指摘する。「それでこそ、共同組織は長期にわたって存続できる」

 

[ 319] ITmediaモバイル:「900i」の5つの課題
[引用サイト]  http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0404/06/news002.html

魅力的な機能がたっぷりのFOMA 900iシリーズだが、すべてが先進的なわけではない。ユーザーの声を総合すると、操作に対するレスポンス面や、50xユーザーからの乗り換えユーザーを困惑させるソフトウェアベースの変更などに不満が出ている。
ドコモが主力機として投入したFOMA 900iシリーズ。“いかに素晴らしい機能が搭載されているか”ばかりがアピールされてきたが、実際に利用しているユーザーの満足度満点とは言い難いようだ。
900iユーザーに向けて行ったアンケートの結果から、敢えて900iの不満点にスポットを当てて、シリーズにほぼ共通の課題を洗い出してみよう。
多くのユーザーが不満点として挙げているのは、“動作が遅い”ことだ。機能についての評価だけでは見過ごされることが多いが、特にF900iとN900iユーザーは操作に対するレスポンスに悪さに不満を持っている。
なかでも50xシリーズから乗り換えたユーザーは、大幅にキーレスポンスが悪くなったと感じている。とりわけN900iは、特定のシーンでレスポンスが非常に悪くなる。電源ボタンを押しても待受画面に戻るまで数秒かかる──のは、誰もが気になるところだ。
SH900iはSH50xと遜色のない速度で動作するが、新規に盛り込まれた機能──特にデコメールに対応したメール周りは待たされる感がある。アドレスなどを入力して[クリア]ボタンで戻るときは、ほかの動作が瞬時なだけに待ち時間が気になる。
今回のアンケートで印象的だったのは、多くのユーザーがキーレスポンスについてコメントしていることだ。「遅い」というユーザーから「機敏」というユーザーまで、アクティブなユーザーほど操作感はユーザーの評価に直結している。
ほかの機種でも、50xシリーズから機能が削られてしまったことに不満の声が挙がった。N900iでは、PDCでは搭載されていた音声認識機能やタイマー機能がないなど、削除された機能にとまどうユーザーも。
第3世代携帯電話の具体的なメリットは、大幅に自由度の増したメールシステムだろう。FOMAでは100Kバイトまでのファイル添付が可能。VGAサイズの画像や15秒程度の動画「iモーション」も送信できるなど、これまでのiモードメールに比べて機能が拡張された。
この容量問題は、900iのデコメールでも問題を引き起こす。デコメールに対して返信する際に、相手のメールを引用するとすぐに10Kバイトの容量をオーバーしてしまうのだ。メールの本文中に画像を貼り込めるのがデコメールの面白さの1つだが、その画像も本文と合わせて10Kバイト以下でなくてはならない(2月9日の記事参照)。
多くのユーザーから寄せられたのが、着モーション(着うた)をメール着信時に鳴らせないことだ。これは謎の仕様でもある。
従来から、機種ごとにメモリ管理方法が異なり、“あと何Kバイト空いているのか”が分かりにくかったドコモ端末。900iシリーズでも、それは変わっていない。
「本体保存容量が思ったよりも少ない。コンテンツが肥大化しているので、もっと本体だけで容量を増やしてほしかった」(P900iユーザー)
KDDIやボーダフォンの各端末は、用途を分けることなくメモリを共用していることが多い。そのため、着うた用のメモリが足りなくなったら、撮影した静止画をメモリカードに逃がす──といった使い方もできる。F900iを除く900iは、静止画を削除しても着うた用に使える容量は増えない。
F900i/N900i/P900iのウリの一つが、複数の機能を切り替えて使えるマルチタスク機能だ。メール作成中に、機能を切り替えてカメラを起動したり、iアプリのゲームをやっている最中に、機能を切り替えてメールの返事を書いたり……ということが簡単に行える。ほとんどのユーザーにとってマルチタスクの評価は高いが、iモードとiアプリを同時に使いたかったという声もあった。
またデザインを評価しながらも、カスタムジャケットが品不足なのも問題。パナソニックの通販サイト「パナセンス」では、未だに入荷待ちが続いている。
「デザイン面重視で買ったのに、カスタムジャケットが在庫がなくてほしいものが購入できない」(P900iユーザー)
900iが数々の魅力を備えた端末であることは確かだ。特に数々の名作ゲームをそろえたiアプリのゲームは、「さすがはiモード」。多くのユーザーが、ドラクエ・FFがあるだけで十分満足だと話している。
これまでFOMAの課題であるとされてきた、電池の持ち/カバーエリアも確実に改善されてきたようで、ユーザーからの不満もほとんどなかった。
ただし逆にいえば、基本性能がやっと他機種と比較検討できるレベルに到達したということでもある。「ドコモが言う『究極携帯=やれる事はすべてやった』とはドコモ視点での話で、ユーザー視点ではまだまだ」。ユーザーのこの言葉には、900iの課題のすべてが凝縮されているのではないだろうか。
「もし大地震に遭遇したら、携帯をつかんで逃げる」という人は少なくないだろう。知人に安否を知らせる、地震の詳細を知る、危険個所情報を収集する……災害時、携帯のデータ通信が頼りになるシーンは今後増えると予測されるが、そのためには“もっと使いやすいUI”の実現が必要ではないだろうか。
2008年8月に開幕する北京オリンピックはもちろん、ビジネスとして渡航するユーザーも多いであろう中国。この中国で、ウィルコムの「X PLATE」が使えるのはご存じだろうか。これを実現する中国PIMカードの購入方法や現状、そしてどのように中国で使えるのか──香港在住の筆者が、中国の主要都市を巡りながら解説していく。
「日本中の女性をとりこにしたいという思いで一生懸命デザインした」──ソフトバンクモバイル夏モデルは12機種のうち8機種が女性向け。女性から最もニーズが高かったという防水モデルなどをそろえた。
au夏モデルは、外装をまるごと変えられる端末や、歩数計を内蔵した端末、映画を高画質に楽しめる端末などをそろえ、多様化するニーズに対応した。他社とのコラボレーションも積極的に展開する。
ちょっとググれば一目瞭然。「著作権? 肖像権? それってナンですか?」というユーザー作成コンテンツがたくさん出てきます。PCのみならず、ケータイコンテンツもそれはしかり。しかも、困ったことにどれも面白い。クオリティが高い。その理由はどこにあるんでしょうか……。
13年ぶりの新規参入キャリア「イー・モバイル」の登場、春・夏・秋冬で投入する多品種・多色・多特色のさまざまな端末、新料金・新携帯購入制度の開始など、番号ポータビリティで激変した2006年度に劣らないほどの動きがあった2007年度の携帯業界。その中で売れた携帯は何だったか。2007年度のキャリア総合ランキングをお届けする。
今年の3月から始まった、おサイフケータイでだけ使える「モバイルSuica特急券」。携帯から簡単に新幹線のチケットが予約でき、料金も安くなると話題のこのサービス、実際に使ってみたようすをレポートする。
ドコモは新ブランド広告キャンペーン「ドコモのあなたに、Answerを。」を開始。キャンペーンキャラクターに成海璃子さん、堀北真希さん、松山ケンイチさん、堤真一さん、爆笑問題さんらを起用する。
連絡先を聞かれ、とっさに自分の携帯番号を答えられなかった経験はないだろうか? また夫や妻の携帯番号を覚えている人は半数以下で、改めて携帯に依存していることが分かった。アイシェア調べ。
2008年3月31日でサービスを終えたツーカー携帯電話サービス。停波の瞬間を見届け、その歴史を振り返るとともに、自動契約解除となった4月1日以降、“旧”ツーカーユーザーは何ができるのかをまとめた。
携帯電話は、テレビドラマのさまざまなシーンに登場し、ストーリー展開のキーアイテムとなることも多い。また、どの役者がどんな機種を使っているかにも興味が尽きない。今回もテレビドラマに登場する携帯電話をチェックした。まずはドコモ編からお送りしよう。
イー・モバイルが音声サービス開始「3大キャリアの古い慣習を打ち破る」と千本会長――あの“サル”から祝電も
イー・モバイルが音声通話サービスを開始した。同社の千本倖生会長兼CEOが「我々が日本を世界一の携帯市場に引き上げる」と意気込みを語ると、テレビCMでおなじみのあの“サル”から、お祝いの電話がかかる一幕も。
携帯端末事業からの撤退を発表した三菱電機製端末には、エポックメイキングなものも多かった。2003年5月に発売された、メガピクセル撮影が可能なカメラを搭載した「D505i」もその1つ。早速中身を見てみよう。
ドコモがPC接続のデータ定額サービスに「2年割引」を新設した。2年間の継続利用を条件に、月額利用料の上限を3780円割り引く。9月からの導入にさきがけ、3月1日から同じ割引条件で利用できる期間限定値引きを実施。また、指定端末については「バリューコース」と「ベーシックコース」を適用する。
ソフトバンクモバイルは1月21日、新規加入から3年間、ホワイトプランの基本料金が0円、パケットし放題が0円〜4410円になる「ホワイト学割」を発表した。また、学生向けのコンテンツを集約したポータルサイト「コンテンツ学割クラブ」を開設する。
ジャーナリストの神尾寿氏と石川温氏を迎え、2007年の携帯業界を振り返る、年末の特別対談企画。第1回目は、2007年全体の大きなトピックと、905iシリーズで大きく巻き返したドコモ、冬商戦でやや足踏みをしているauについて語ってもらった。
加入初年度から基本料金を50%割り引く「ファミ割★MAX50」「ひとりでも割★50」、分離プランとして導入した「バリューコース」、全部入りの905iシリーズなど矢継ぎばやに投入したサービスや端末が好調なドコモ。販売現場を率いる営業・販売担当部長が、冬商戦の動向と、競合他社に対する強みについて改めて説明した。
NTTドコモは、携帯電話の新たな販売方法として「バリューコース」と「ベーシックコース」を発表した。11月より順次発売する905iシリーズから、どちらかのコースを選んで端末を購入する。
KDDIはau携帯向けの新たな料金・携帯購入方法を11月12日に導入。ユーザーは、同社が購入金額の一部を負担する代わりに月額利用料金がやや高い“フルサポートコース”、月々の利用料金を抑える代わりに購入時の金額補填がない“シンプルコース”の2種類から選択できるようになる。
おサイフケータイの機種変更時で“ありがち”なのが、古い端末でやるべきことを忘れて、新しい端末に替えてしまい、新しい端末で途方にくれる……というパターンだ。本記事では、おサイフケータイの機種変更&故障時になすべき手続きを詳しく解説する。
ソフトバンクが新料金プラン「ホワイトプラン」を発表。ホワイトプランは月額基本料980円の料金メニューで、新スーパーボーナス加入必須などの付帯条件はないという。

 

[ 320] 個人情報保護法に備える4つの課題
[引用サイト]  http://www.atmarkit.co.jp/fsecurity/special/55privacy/privacy01.html

近年、経済・社会の情報化の進展に伴い、官民を通じて、コンピュータやネットワークを利用して、大量の個人情報が処理されている。こうした個人情報の取り扱いは、今後ますます拡大していくものと予想されるが、個人情報は、その性質上いったん誤った取り扱いをされると、個人に取り返しのつかない被害を及ぼす恐れがある。実際、事業者からの顧客情報などの大規模な流出や、個人情報の売買事件が多発し社会問題化している。
それに伴い、個人のプライバシーの取り扱いに関する不安が高まっており、また、安全管理をはじめとする企業の個人情報保護の取り組みへの要請も高まっている。一方、企業活動などのグローバル化が進む中、企業において国際的に整合性を保った法制の整備と運用が求められている。
このような状況下において、各省庁や大手企業では2005年4月の「個人情報の保護に関する法律」(通称:個人情報保護法)の全面施行を目前にして個人情報保護対策を実施していると思われる。しかしながら、一部の企業においては、個人情報保護対策の未実施もしくは検討中というところも少なくないだろう。では、なぜ個人情報保護対策が未実施なのか、なぜ対策に着手できないかを考察し、その対策について述べてみたい。
いままで、私が情報セキュリティ支援(コンサルティング)を実施してきた経験から、企業の実態を判断してみると、大別して4つの課題がある。それぞれの課題について私なりの意見を述べる。
まずはじめに、マネジメント層とシステム管理者(担当者)間において、セキュリティ対策に対する意識のギャップが存在するのではないかと推察される。ではなぜ、ギャップが存在するのか。
マネジメント層は“費用対効果”を考慮した投資を考えるのが当たり前であり、セキュリティ対策を実施した場合の費用対効果については明確な効果が見えにくい。ほかの仕組み(ERPシステムなど)に投資することのほうが投資効果をより大きく得られると考えているだろう。確かに、セキュリティ対策を実施し企業のセキュリティレベルを上げたとしても、それが業務効率の向上や売り上げに直結する話でないことは理解できる。
しかしながら、企業の信頼性・信用度についてはどうだろうか。いまや大きな資産を持つ会社や知名度の高い会社が漏えい事故を起こし、その立て直しに苦戦を強いられていることを考えると、企業の持つ個人情報が漏えいした場合、その企業に対する社会的評価が低下し、当該企業に与えるインパクトは容易に考えられる。セキュリティ対策は、経営上の重要課題であるといっても過言ではないのではないか。
一方、システム管理者(担当者)においては、業務効率の向上や安定的なシステムを利用者に提供するために、日夜努力をしている。当然、システム管理者(担当者)は、自社の抱える問題点(システムや内部規則)を把握しているだろう。
にもかかわらず、セキュリティ対策が進まないということは、一番、現場に近い人たちからの声がマネジメント層に届いていないのか。もしくは、セキュリティ向上を目指すと業務効率が下がってしまい、安定したシステムを利用者へ提供できないと考えているので、次の施策を躊躇(ちゅうちょ)しているのだろうか。どちらにしても、マネジメント層とシステム管理者(担当者)とのギャップは確実にあるといえる。
いまやセキュリティポリシーの策定や認定取得を行う企業が増えている。ISMSやBS7799といったセキュリティポリシー認定取得支援を実施する中において感じたことと同様のことが、個人情報保護対策についてもいえるのかもしれない。
それは、真のセキュリティ委員会組織を作り上げることが容易ではないということである。ともすれば、認証取得のためのプロジェクトになりがちで、セキュリティ委員会も担当部署で組織化するというケースも珍しくない。
本来、企業のセキュリティポリシーを検討する際に担当部署で委員会を組織化するべきではない。会社規模もしくは取得事業規模において認知されたセキュリティ委員会(プロジェクト)にするべきである。認知されていないセキュリティ委員会には当然のことながら権限がなく(ワークグループ化している)、策定したセキュリティ施策もマネジメント層で棄却され手戻りが多く発生してしまう場合もある。個人情報保護対策についても同様なことが想定される。
インターネットの普及のおかげで、BtoBやBtoCビジネスにおいてさまざまな情報がインターネットを通じて収集できるような仕組みになってきている。そうして収集された情報は多種多様に加工されビジネスに利用されており、システム管理者(担当者)が知らない個人情報が部門単位もしくはビジネスユニット単位で運用されているのではないだろうか。このため、情報管理の“複雑さ”や“難しさ”が、個人情報保護対策を推進することに歯止めをかけているかもしれない。
いくつかの個人情報漏えい事故では、外部委託業者からの情報流出が原因とする報告があった。その業務委託内容は、多岐にわたって一般化(データ入力、事務処理、開発など)されていると考えられる。委託業務契約を結んだ時点で、委託業者が取り扱うべき情報が不明確ということもあり得るのではないだろうか。そこに企業にとってのリスクがある。しかしながら、業務を遂行するに当たり外部委託業者との関係は必要不可欠であり、個人情報保護対策を推進するための障壁になっていると推察される。

 

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