出来事とは？/ ディック
[ 387] 今日の出来事
[引用サイト] http://www.lin-fc3.dyndns.org/top/cgi/
|
結果は以下の通り、保守のキリスト教民主同盟（CDU）が得票を減らしたものの第１党を維持し、社会民主党（SPD）は得票を伸ばしたものの第２党を維持するにとどまった。 ハンブルク市政府のゆくえは連立交渉に移っているが、キリスト教民主同盟が緑の党と連立する可能性が出てきているようだ。この『黒（キリスト教民主同盟）緑（緑の党）連立』が成立すればドイツでも初の連立パターンになるそうだ。 同じ２４日に地中海の島国キプロス共和国では大統領選挙の決選投票が行われ、共産党（AKEL＝労働人民進歩党）のディミトリス・フリストフィアス党首が当選を果たした。 当選したフリストフィアス氏は社会主義型の社会福祉を主張し、グローバリゼーションにも反対しており西側諸国との関係では微妙な影を落とすことになるだろう。 また、キプロスは事実上南北に分断されており、今回大統領選挙が行われたギリシャ系住民が住む南側とトルコ系住民が支配する北側との統合問題が今後の課題になる。 今回のキプロス国民の期待に大統領がどうこたえていくのか、またEU内初の共産党系大統領が西側欧州諸国に対してどういう姿勢で臨むのか注目を集めることになるだろう。 １月２７日に行われたヘッセン州とニーダーザクセン州での選挙で旧西ドイツの州初の議会進出を果たした共産党（Linke＝左翼党）は、今回のハンブルク市でも躍進が予想されている。 ドイツの州および特別市の選挙では選挙法で得票率５％を超えないと議席獲得ができないことになっており、これまで旧東ドイツを地盤にしていた共産党にとって旧西ドイツ地域への進出は考えられないことであった。 社会民主党は現在連邦政府で連立与党になっているものの、その社会政策では連立相手の保守のキリスト教民主同盟（CDU）への配慮もあって格差是正への取り組みは腰が引けている。 各種調査では保守与党のキリスト教民主同盟が１位の支持を得て社会民主党は２位になっているが、それぞれが連立相手としている自民党（FDP）と緑の党（Grun）と合わせても過半数を確保できそうもない。 これに対して共産党は７〜９％を獲得しそうで、今回の選挙でもキャスティングボードを握ることになりそうだ。 すでに上記のヘッセン州では共産党との連立をめぐって社会民主党内部で激しい論争が起きていて、連邦での連立政府内にもこの論争が拡大してきている。 ヘッセン州では、共産党の支持を得て社会民主党の州首相就任を行う、というシナリオが浮上していてその際州首相に就任が予定される当の社会民主党のイプシランティ氏は明言を避けているものの、共産党を除く保守・左派ともに過半数の議席を獲得できない現状を打開する手段として共産党との対話は避けられなくなっている。 最近のドイツでの共産党の躍進は、もちろん議会の過半数獲得には至っていないものの、旧西ドイツ地域での初の議会進出を果たしたこと自体がドイツ社会にとって大きな衝撃を持って受け止められており、今後は共産党を無視しては政治が動かなくなる事態がドイツ各地で発生するのを目の当たりにすることになりそうだ。 １７日投票の京都市長選挙は自民・公明・民主（府連）・社民（府連）の保守相乗り推薦候補の門川氏が共産党単独推薦の中村氏をわずか『９５１票差』で薄氷の当選をした。 職員１０人が逮捕されるなど失墜した市役所の「信頼回復」が争点。不祥事調査徹底を訴えた中村氏に対し、門川氏は現市政継承を訴え逃げ切った。【朝日弘行】 京都市内にある１１の区のうち４つの区（北区・左京区・南区・右京区）で中村氏が勝利し、逆転区となっている。 １０００票足らずの票差からして、あと一つの区で逆転区が出ていれば、選挙結果はどうなっていたかわからなかっただけに、革新陣営の逆転勝利を期待していた私としては残念至極な結果だ。 京都市長選挙に限っても、１９８９年に行われた選挙で共産党単独推薦の木村万平氏が、同じく保守相乗り候補に３００票あまりの差に迫って以来の肉薄ぶりだ。 共産党はここ数年強い地盤を持つと言われてきた京都では各種選挙で連敗を重ね、もはや京都も『普通の』一地方都市になったか、とも感じていたがなかなかどうして強固な地盤は健在なところを見せ付けた形となった。 今回なんとか当選した、保守相乗りの門川氏が当選直後に受けたインタビューでは笑顔は一つも見られなかったそうだ。 |
ディックのサイトです。
